☆タロウサのShall We 沖縄さ〜☆

☆タロウサのShall We 沖縄さ〜☆は、まだ沖縄に行ったことがない沖縄好きタロウ君が沖縄の歴史や文化・風習、たとえば沖縄音楽やダンス、方言などといった琉球文化の様々に注目するアノネノネ調Blogです。

おとーり/オトーリ/お通り/御通り ―宮古の飲酒法―

 明けましたねー2007も楽しみましょう!さて、正月時期といえばあらゆる席で酒が出てくる機会が増えることと思いますが、今回のボクの年末年始、地元の友人達は落ちつきはじめたのか、なんか大人しくなっちゃっててそんなに激しくなかったっすね。それが証拠に毎年狂乱の年越しを迎えるはずが、今回は布団の中で、は〜もうはや一年たったな〜なんや毎年どんどんはよなっていくよーに感じるわー。な!自分もそうやろ〜!?うへらへらへら、なんて下品に笑いながらどこかで何度も聞いたような感想で一年をまとめながら彼方で鳴っている除夜の鐘に耳をすませつつ、2000年を機に始まった行事、新年を告げる15分間の花火群に対して、うるせーうるさかうるさいさーうるさいっちゅーねん花火はミレニアムの時だけで十分ちゃうんけ惰性で続けとんちゃうどこっちはもう布団の中でウツラウツラ、ユメウツツ、もしくはオネムやねんどぼけかすおじいちゃんおばあちゃんも同意見やぼけかす、と心の中で呪詛の言葉を浴びせていたら意識が遠のき、気がついたら朝になっていたそんなフレッシュな年明け。
 それはさて置いておいて、沖縄で酒と言えば泡盛。泡盛と心を許せる仲間が集まればそう、THE ウタゲっすよね!そんな宴の席での素敵な風習が宮古地方にあった。
 
 「おとーり」とは車座になって泡盛を飲む酒宴での作法/飲酒法で、まず泡盛とグラスをひとつだけ用意し、オトーリを始める人である「親」を決める。これはその場のノリと雰囲気で決まることが多いようだ。親になった者は泡盛を入れたグラスを持って「口上」と呼ばれる挨拶をする。今日この仲間と飲めることがうれしい、などその瞬間の集まった人への気持ちを伝えてもいいし、恋人ができました、や、免許をとることができました、などの近況を報告してもいいし、知らない人達がいれば自己紹介をするなど基本的に話題はなんでもよいようだ。ただしここはポジティブな話題にしておいたほうが絶対楽しいし、酒の席でネガティブな話題や愚痴は絶対によろしくないとボクは思うな。酒は楽しく!ヤケザケはなしの方向で!宮古島の人は笑顔でこう言うそうだ。お酒は楽しく飲む大事なもんさぁ。
 口上が終わると親はグラスの泡盛を一息で呑み干し、それに泡盛を注いで隣の人へ挨拶や小話をしながら、よろしくね〜、などといってグラスを回し、それを受け取った人が呑む。呑み終わったらグラスは親に返し、親はまたそれに泡盛を注ぎ、次の人に同じように挨拶や小話をしてグラスを渡す。呑み干せばグラスは親に返す、これを繰り返して一周させる。全員に泡盛を注ぎ終えると、親は隣の人へ代わる。そして次の親も同じく挨拶や自己紹介をみんなにしてから呑みまわす。てな感じの行いがエンドレスに続く。ちなみに宮古島のおとーりは祝い宴会の場だけでなく法事や不幸の後でも酒の席では行れるそうだ。この場合は故人の思い出話など一人ずつ語るようである。

 おとーりの起源は、16世紀頃に琉球王国の領地内で流行した中国式の乾杯だそうだ。その当時は、酒宴の開催者が来賓に酒を振る舞うために行っていたらしい。琉球王府時代、穀物の生産量が少なかったので、泡盛は首里でのみ製造を許可されていたため、庶民には非常に貴重品であった。そのため、量の少ない泡盛を酒宴の参加者みなでわけあって楽しもうという、宮古人のあたたかさと物を大事にする気持ちから生まれ、語源は、宮古の言葉で、通る、通過するの意「ウトゥー」で、意味は「酒器が酒座を通ること」、「神と人が通じ合うこと」だそうだ。もともとは大漁・豊作を願う祭りの儀式として始まったようで、左回りなら大漁、右なら豊作を祝う。どっちも良いことだけで、こういうのオレ好きッス!

 そんなエンドレス連続飲酒なんてアルコールに弱いオイラ、もしくはアタイには大変じゃないか!、という声が聞こえてきそうだが、それは体育会の下世話な新歓コンパとは次元が違う。アルコールに弱い人には少なめについであげたり、酒の強い人が代わりに呑んであげたり、酒が一切飲めない人には茶などのソフトなドリンク類をそそいであげればよいのだ。宮古島の人は笑顔でこう言うそうだ。お酒は楽しく飲む大事なもんさぁ。
 しかしこのおとーり、一度始まったら最後、延々と回り続けるので、宮古人でさえも、宴が長引いてくると自分の荷物をどんどん出入り口の近くによせはじめ、トイレに行くふりをして逃げたり、携帯で話し込んでいるふりをして、そのまま姿を消してしまうこともあるそうだが、退席の旨を伝える方が無礼で、リタイヤしたいときはスッといなくなるのが良いとされている。アトその場で寝たりとかもイーンジャネーノ?
 
 我思うに、このおとーり、なにが良いかって全員が全員に泡盛をつぐ機会があり、そこで全員が全員とコミュニケーションを交わす事ができる。みんなが親になり、みんながみんなの話に耳を傾ける。
 われわれがよく知っている大人数の飲み会において、まわりの人としか話せなかったな、ということはよくあることだ。積極的な人は席を移動し様々な人と会話を交わしたり、冗談を言ったりすることができるだろうが、引っ込み事案の人は席をウロウロしたり、自分の思いを積極的に発表することもあまりないだろう。しかしあらたまって自分の思いを伝えられるのはすごく素敵なことだし、反対にいつもボクらの話をニコニコしながら聞いているもの静かなあいつが実はこんな思いを持っていたのかという素晴らしい発見もあるだろう。知らなかった仲間の素敵な一面を垣間みることでその仲が深まることは必至だし、また、はじめまして、と乾杯した人ともすぐにうちとけあえるだろう。それにこの会話の相乗効果でなにか素晴らしいアイデアがひらめくかもしれないし、なによりちょっと照れくさくて電話番号を聞くことができずにいた素敵なあの娘と仲良くなる絶好のチャンスだ。この流れは不自然じゃない。すごく自然な流れなのさ。

コメント

おとーり、イイネ!

タロサさん、こんにちは。
毎回楽しく拝見させていただいています。
今回の「おとーり」っていいですね。なんか、コンパの新しい波になりそうなよかんも・・・。
お酒はお水と同じくらい古代から親しまれ愛されてきたものだけに、
その土地土地の風習や、人柄を大きく反映してますね。
お酒の種類もしかり、今回のような飲み方もしかり。
でも、特に沖縄ってところは我々本土の者達が経験してないようなものがたくさんあって、
そんな土地だからこそのものが沢山ありますね。
私も沖縄大好き人間の一人として、深く、広く、沖縄を探求していきたとおもう今日この頃です。
これからも楽しい話題を提供して下さい。
では、陰ながら応援しています。

  • 2007/01/10(水) 17:49:14 |
  • URL |
  • ゴールデンエッグス #mWQBed8c
  • [ 編集 ]

へ〜〜

宮古の飲酒法、おもしろかったです。
勉強になりました。
その場にいるみんなと言葉を交わせる飲み方って
いいですね〜〜。
宮古の人々の暖かさも伝わってきました。
これからも興味深い話題、期待しております。

  • 2007/01/12(金) 09:59:41 |
  • URL |
  • kaori #-
  • [ 編集 ]

どうも!

ゴールデンエッグスさん、kaoriさん、コメントありがとうございます。

これまじめちゃくちゃおもしろいっすよね!
でもこんなの書いておきながら自分は未体験なんで
ぜひ本場で体験してみたいです

でも地獄の二日酔いはもう勘弁す!

  • 2007/01/17(水) 18:19:28 |
  • URL |
  • タロウサ #-
  • [ 編集 ]

退職金と30代,40代の転職

退職金とは、会社を退職する際に会社が支給する手当のことをいう http://lagger.photobycolin.com/

  • 2008/08/26(火) 17:06:51 |
  • URL |
  • #-
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